文部科学大臣から「すべての学校・教育委員会関係者の皆様へ」という談話が出されました。これは大津市で起こったいじめ事件に対応したものです。
いじめ問題は昔から学校現場に根強くあります。いじめによる自殺なども出てくる昨今、子どもたち自身のストレス過多を生み出していることが大きな要因ではないでしょうか。
様々な時代背景をもとに、学習指導要領の改訂により学校現場では様々な対応を迫られ、日々教職員は自己研鑽・校務対応に追われています。そうした中で個々の児童・生徒に対するケアに余裕もなくなっています。当然少子化による教員採用試験受験者数の減少による教員レベルが低下していることも問題かもしれません。また、保護者の高学歴化による教員への尊厳も失われていく中で、教員のストレスは多大なものとなっています。
社会全体の悪循環が子どもたちに影響を与えているのだと考えると、それだけでとても悲しい気持ちになります。今回の談話では、いじめの兆候・状況把握、そして関係者間連携による解決などを改めて通告していますが、教育委員会や学校現場だけではなく、社会全体のストレスを少しでも減らすような日本を作り上げて行くことが重要です。
政治だけでどうこうなるものではありませんし、日本だけでどうこうなるものでもありません。これからの世の中を担う世界中の子どもたちが安心して、お互いを尊重し合いながら生活できる世界を作ることが必要です。
<参考URL>
すべての学校・教育委員会関係者の皆様へ[文部科学大臣談話]
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1323548.htm