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2014年2月28日金曜日

NetCommonsインストール時に「次へ」から進まない時の対処方法

NetCommonsのコアパッケージファイルをサーバー内に設置し、「いざインストール作業!」を始めようとした時のことです。最初の言語選択から「次へ」が全く進まず、インストールができませんでした。NetCommons公式サイトのよくある質問に書かれている設定も特に問題はありませんでした。試行錯誤を繰り返していると、1つの原因にたどり着きました。それは、ドメイン(ホスト名)がサーバー内で未設定になっていることでした。


ブラウザのURL欄にドメインではなく、サーバーのIPアドレスを入力しインストールウィザードを表示すると、問題なくインストールをするができたことから判明しました。

そこで、CentOSのドメイン(ホスト名)の設定を行いました。
ここでは例として、ドメイン名「192.168.123.45」、 ホスト名「stduke.blogspot.com」として説明を行います。

(1)IPアドレスとホスト名を関連付ける。

[対象ファイル]
/etc/hosts

[変更例]
3行目を IPアドレスとホスト名に変更(追加)します。

127.0.0.1   localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4
::1         localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6
192.168.123.45 stduke.blogspot.com localhost.localdomain localhost


(2)Apacheの設定を行う。

[対象ファイル]
/etc/httpd/conf/httpd.conf

[変更例]
280行目前後にあるServerNameにホスト名を指定する。

# ServerName gives the name and port that the server uses to identify itself.
# This can often be determined automatically, but we recommend you specify
# it explicitly to prevent problems during startup.
#
# If this is not set to valid DNS name for your host, server-generated
# redirections will not work.  See also the UseCanonicalName directive.
#
# If your host doesn't have a registered DNS name, enter its IP address here.
# You will have to access it by its address anyway, and this will make 
# redirections work in a sensible way.
#
#ServerName www.example.com:80
ServerName stduke.blogspot.com:80

(3)ネットワークの設定を行う。

[対象ファイル]
/etc/sysconfig/network

[変更例]
HOSTNAMEをホスト名に変更する。

NETWORKING=yes
NETWORKING_IPV6=no
HOSTNAME=stduke.blogspot.com
GATEWAY=192.168.123.45

(4)httpd を再起動する。
  $ /etc/init.d/httpd restart


ちなみに、以下の設定をしていないと「次へ」が進みませんので、注意が必要です。

[対象ファイル]
/etc/php.ini

[変更例]
950行目前後のdate.timezoneのコメントアウトをはずし Asia/Tokyo に設定する

date.timezone = Asia/Tokyo


以上の方法により、ドメイン名でアクセスしたインストールウィザードからも問題なく「次へ」進むことができ、インストールすることができました。